2005年4月27日 (水)

油断をリセット!! テレビドラマに学ぶ『消費者心理』の怖さ

『このソナタっちゅうのは、いいんだにぃ』

なつかしい笑顔、窓の外は雪景色、遠い神社から冬太鼓の響き。半年振りに帰った実家には大正9年生まれのばあちゃんの声が響いていました。

根っからのドラマ好き、NHKマニアのばあちゃんでしたが『冬のソナタ』以外の作品名を孫の私に教えることなど、かつて無く、韓流の波を意外な場所で実感した昨年末でありました・・・・・。

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波は引きつつありますが昨日のブログで触れたAIDMAモデルの事例検証を試みたいと思います。

昨年、冬ソナの成功を受けてCXで『東京湾景』というドラマがありましたが・・・・一般の方々の評価はネットで検索してみてください。当時は韓流推進派からもケッコウ批判されてましたね。まぁ視聴率だけでいえば月9としては失敗と言えるでしょう。

たぶん優秀なマーケッター達が結集して『冬ソナ』という成功事例を受けて、事前プロモにも力を注ぎ、満を持して放映したはずなのに・・・・。

失敗の理由はいくつか(も)あると思いますが、ここでは視聴者への心理訴求面で考えて見ましょう。

理由は

①成功事例をキーワードとしてのみ捉え、視聴者心理に沿った考察が行えていなかった。

②創り手の『理念・理想・志』が低く、コアのファン層である『冬ソナ』推奨派の反感さえ買ってしまった。

③TVドラマが置かれている市場性が実際は『衰退期』にあたるのに、創り手の現状認識が甘く『成熟期』と考えていた

ということだと思われます。

論理展開はこの表を参照ください。

批判が目的ではありません、ここから何を学ぶかが大切です。

学ぶべきこと

①成功事例からは『成功事例が導いた消費者心理』を学ぶべき

②消費者をナメてはいけない!安易な模倣や話題性づくりを感じたとたんに反発が巻き起こる。だからクリエイターは『これは世の中のためになるのか?』という視点を忘れてはならない!!!!

③市場の置かれている時期による消費者心理のベースを考察しなければいけない。

論理飛躍はありますが学ぶべき点は以上3点だと思います。

『エースをねらえ』の成功を受け、いわゆるリメイク作品の放映が目白押しですが『古い作品=コアなファンを持つ』のは事実ですので安易なクリエイトでファンを逆撫でしない事を祈るしだいです。特にファンの反発が大きくなると非常に怖いですよ・・。私も『デビルマン』の大ファンなので映画版の時にはスタッフを呪ったものです(`々´)

これは竹熊さんのサイトや山本弘さんのサイトが詳しいので是非一読して『ファン心理逆流』の怖さを味わってみてください。

アンチ『デビルマン』リンク

http://homepage3.nifty.com/hirorin/devilmanlink.htm

 

たけくまメモ デビルマンのあの人が

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_21.html

今後のテレ朝さんのリメイク路線は単純に楽しみにしているんですよ。

アタックナンバーワン公式サイト

http://www.tv-asahi.co.jp/no1/001_infomation/index.html

アストロ球団 公式サイト

http://www.tv-asahi.co.jp/astro/

とにかく視聴者をナメない高い志のクリエイトが増えて日本のTVドラマが活気を取り戻す日を願うばかりです。

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アイ ハブ ア ドリーム

今年の年末、雪景色の丘にある我が家で、かつて『冬ソナ』にハマった祖母と、『冬ソナ』を今更論じた孫とが、一つ屋根の下で笑顔を見せ合い語ることを!!

『最近の日本のドラマっちゅうのは凄くイイんだにぃ』

って

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2005年4月26日 (火)

あたりまえをリセット!! 今の時代に使えるAIDMA

マーケティングツールを『あたりまえ』という感覚に埋もれさせていませんか?

AIDMAツールは、あまりにも歴史を持ちすぎます。実際、マーケティングの勉強を始めた段階の人にとって『おっ!!、ツレに自慢したろっ!!』ランキングNo.1と思われるツールと思われ。私も駆け出しのころクライアントの初老の部長に認められたい一心で『インタレストは獲得できていますからデザイアに導くのが課題ですね』などと切り出し『So What? Are You Yankee?用語に溺れるな!!』って一撃で沈められたことがありました(゜◇゜)ぐぁ・・・。

要は誰もが『あたりまえ』に利用しているAIDMAツールです。何をいまさらと言われそうなAIDMAツールです。

でもここに『思い込み』が潜んでいるんです!!この『AIDMA=誰でも知っている=あたりまえ』をリセットするだけで、思いのほか使えるツールになるんですよね。

それには、まず『顧客心理』のバックグラウンドに、対象商品毎で違う『あたりまえ』が潜んでいることを理解する必要があるでしょう。要するに『導入期市場の商品』と『衰退期市場の商品』では違う『デザイア』が働くという事です。

で、今の時代に合ったAIDMAの使い方です!!

図を見てください。

「aa.jpg」をダウンロード

なるべく簡単に使えてこそツールですので、難しい言葉よりも(゜仝゜)…○○○と普通に口をついて出る言葉にしています。商品やサービス毎に言葉を入れ替えて使ってみてください。

要するに、ライフサイクル毎のあたりまえを考え合わせてAIDMAを使えば、顧客心理の機微も理解しやすく、また、クライアント様への説得力も高まると思っています。※実際、プレゼンに使うとシンプルな分、説得力は高いですよ。

次回はこれを使って『冬ソナ』の成功と『東京湾景』の失敗(古っ)そして『アストロ球団』ドラマ化への期待と『デビルマン』に学ぶ心理ギャップの怖さを語りたいと思っています。

さあ、リセットして明日もがんばりましょう!!(^∀^)ノシ

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2005年4月25日 (月)

始めに読んでください。リセットマネジメントってどうよ?

双方向メディアであるブログで、私にも世の中にも役に立つことを目指したいから、まず目的として下記2点を考えました。

①新しいアイデアを生むために知的興奮を蓄積すること。そしてチャレンジすること。

②自分を含め、現代人の将来のために、心のON OFFをマネジメントする。

ヒット商品が目まぐるしく変わり、寿命も短い、非常に難しい時代です。そんな中、大手広告代理店もコンサルティングファームの方々も、そして、なにより、どのような仕事であれ最前線の人ほど感じていると思われるのは、消費感覚が一個人(パーソナル)レベルに於いても複数の基準を帯び、『私が納得する基準』を『私が納得するタイミング』で使い分けているという今の時代の難しさでしょうか。いわゆる『一人十色の時代』です。(※ネット上でも散見する言葉ですが、原本は博報堂さまの【生活新聞 No.400】と思われます。)

言い換えれば・・・というか、それを発展させれば、マーケティングは心理喚起に基く需要創造がこれからの課題、個々人レベルでは溢れる情報から適切なものをチョイスし管理するスキルが課題となると考えられます。

そこで、これから必要な取り組みとして『リセット マネジメント』という取り組みを考えた訳です。

たとえば、アイデアを産み出すためのステップとしては、

1.収集→周辺情報のインプット

2.分解&見立て(置換)&収斂、そして検討、検討、検討・・あぼーんW

3.孵化→視点を切り替える裏側で卵が温められる感じですかね・・

4.誕生→降臨というほうが近いですかねW

5.肉付け→アイデアを現実の市場に合うように調整

っていう流れになるのが一般的ですよね。で、いっつも思うんですが、この収集から孵化までの工程を『愉しみ』としてとらえられたら、怖いもんなしだなって・・・。新しいアイデアこそ『宝』になることは誰もが理解しながら、変遷激しい時代の中、日々の雑務に追われ愉しむ気持を見出せていないんちゃうやろか?と

要するに、『愉しむ心をセルフマネジメント』するのが大切だと思う訳です。

それは自分の知っている愉しみだけでは至れない境地でして、いかに新たな挑戦として『あなたの愉しみ』を本気で取り込めるか?あなたにも魅力を感じてもらえるように、いかに『私の愉しみ』を『愉しむ視点』に分解して伝えられるか?という事に掛かってくると思っている次第です。

で、『愉しみが生まれる』過程を味わい、伝えられれば、心のON OFF(つまり気持の持ちようを、どう切り替えるか?)を上手にマネジメントする方法にもつながると考えています。

まあ、難しいこと抜きに、『愉しみ』を伝え、『愉しみを見出す』チャレンジを公開したいって思っています。そしてそれが『僕』と『あなた』の将来につながるような『Win Win』な関係づくりに結びつけば何より幸せやなぁって思っています。※リセットマネジメントって正直、アセットMの語呂合わせなんですが、ゆっくり育てたい言葉だと思っています

まぁ、ボチボチ始めて行きたいと思ってます。

宜しくお付き合いくださいませ。(^∀^)ノシ

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