油断をリセット!! テレビドラマに学ぶ『消費者心理』の怖さ
『このソナタっちゅうのは、いいんだにぃ』
なつかしい笑顔、窓の外は雪景色、遠い神社から冬太鼓の響き。半年振りに帰った実家には大正9年生まれのばあちゃんの声が響いていました。
根っからのドラマ好き、NHKマニアのばあちゃんでしたが『冬のソナタ』以外の作品名を孫の私に教えることなど、かつて無く、韓流の波を意外な場所で実感した昨年末でありました・・・・・。
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波は引きつつありますが昨日のブログで触れたAIDMAモデルの事例検証を試みたいと思います。
昨年、冬ソナの成功を受けてCXで『東京湾景』というドラマがありましたが・・・・一般の方々の評価はネットで検索してみてください。当時は韓流推進派からもケッコウ批判されてましたね。まぁ視聴率だけでいえば月9としては失敗と言えるでしょう。
たぶん優秀なマーケッター達が結集して『冬ソナ』という成功事例を受けて、事前プロモにも力を注ぎ、満を持して放映したはずなのに・・・・。
失敗の理由はいくつか(も)あると思いますが、ここでは視聴者への心理訴求面で考えて見ましょう。
理由は
①成功事例をキーワードとしてのみ捉え、視聴者心理に沿った考察が行えていなかった。
②創り手の『理念・理想・志』が低く、コアのファン層である『冬ソナ』推奨派の反感さえ買ってしまった。
③TVドラマが置かれている市場性が実際は『衰退期』にあたるのに、創り手の現状認識が甘く『成熟期』と考えていた
ということだと思われます。
論理展開はこの表を参照ください。
批判が目的ではありません、ここから何を学ぶかが大切です。
学ぶべきこと
①成功事例からは『成功事例が導いた消費者心理』を学ぶべき
②消費者をナメてはいけない!安易な模倣や話題性づくりを感じたとたんに反発が巻き起こる。だからクリエイターは『これは世の中のためになるのか?』という視点を忘れてはならない!!!!
③市場の置かれている時期による消費者心理のベースを考察しなければいけない。
論理飛躍はありますが学ぶべき点は以上3点だと思います。
『エースをねらえ』の成功を受け、いわゆるリメイク作品の放映が目白押しですが『古い作品=コアなファンを持つ』のは事実ですので安易なクリエイトでファンを逆撫でしない事を祈るしだいです。特にファンの反発が大きくなると非常に怖いですよ・・。私も『デビルマン』の大ファンなので映画版の時にはスタッフを呪ったものです(`々´)
これは竹熊さんのサイトや山本弘さんのサイトが詳しいので是非一読して『ファン心理逆流』の怖さを味わってみてください。
アンチ『デビルマン』リンク
http://homepage3.nifty.com/hirorin/devilmanlink.htm
たけくまメモ デビルマンのあの人が
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_21.html
今後のテレ朝さんのリメイク路線は単純に楽しみにしているんですよ。
アタックナンバーワン公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/no1/001_infomation/index.html
アストロ球団 公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/astro/
とにかく視聴者をナメない高い志のクリエイトが増えて日本のTVドラマが活気を取り戻す日を願うばかりです。
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アイ ハブ ア ドリーム
今年の年末、雪景色の丘にある我が家で、かつて『冬ソナ』にハマった祖母と、『冬ソナ』を今更論じた孫とが、一つ屋根の下で笑顔を見せ合い語ることを!!
『最近の日本のドラマっちゅうのは凄くイイんだにぃ』
って
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