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2005年6月11日 (土)

怖かった不思議な話 体験談のつづき

taikendan マイルスです

前の記事に続き、怖かった不思議な話を書きます。

まあ、実体験なのでそんなに怖くないし、後味も悪い話ではないんですが・・・

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前の記事、これの続きなので下記を読む前に、まず読んでください。

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寮長は動転しながら、その事実をつぶやいていた。

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おとなしい山田は、ヤンキーにやられた訳ではなく、屋上から・・・・・・。自分から、あの高い屋上から・・・・・

浅野が発見したとき、血まみれ泥まみれで玄関に座っていた山田。

地面に叩きつけられた後、死にきれず、痛みをこらえ、雨の中を這いずり玄関の明かり目指してきた山田の姿を想像してしまった。

今、その瞬間も病院の集中治療室で痛みと闘っている姿を想像してしまった。

おとなしい山田の話だけに、その日の朝飯を普通に食べていた山田なだけに・・

誰もがその事実に打ちのめされていた。

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気を取り直した寮長が動揺する寮生に声をかけた。

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点呼。

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部屋単位で寮生の名前が呼ばれる。

足立・・・・・・・・はいっ

岡田・・・・・・・・はいっ

中村・・・・・・・・はいっ

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マイルス・・・・・・はいっ

オイラは、よどんだ雰囲気のまま、力なく返事をしたように思う。

浅野・・・・・・・・

浅野・・・・・・・・・?

浅野おらんか?・・・・・・

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おかしい?

・・・・・・

そんなはずはない

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浅野はオイラと一緒にこの食堂に入ったはずだ

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オイラは食堂を見廻してみた。

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浅野は眼の前の席に座っている

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動転して聴こえていないのだと思った。

浅野の肩をゆする

浅野っ浅野っ

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さだまらない視線。

斜め下を見つめたまま、浅野は立ち上がり、考えられないほどゆっくりと歩く。

寮長の前、食堂の真ん中まで歩くと立ち止まった。

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バシャ

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水風船を床にたたきつけた時のような音がした。

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身体中の水分が噴出したかのように、短パンのスソから無色の液体を激しく滴らせながら浅野はその場に朽木のように倒れた。

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パニックだ。

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誰も動かない。

誰もが目線ばかり泳がせていた。

人は恐怖心が大きすぎると視線ばかり激しく動くが、身体は動かないものだという事を知った。

数秒だったのか。

あるいはもっと短い時間だったのか。

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皆が正気に戻ってからは、あわただしさを感じたのは憶えているが、何をしたのかはあまり憶えていない。

とにかく、浅野の同室だったオイラは、その日、二台めとして寮に来た救急車に付き添い京都市内の総合病院へいった。

救急車の中の事はあまり憶えていない。

ただ、浅野は失神したままだったと思う。

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・・・

雨の中、病院の外で傘も持たないオイラは、怖がられたせいか帰りのタクシーがなかなか拾えなかった事は憶えている。

寮へ帰った。

食堂の明かりだけが暗い廊下に延びていた。

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食堂は静かだ。

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食堂を覗き込む。

雰囲気が違う。

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寮生の居場所は、救急車に乗る前と変っていない。

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ただ雰囲気がさらに悪い。

さらによどんでいた。

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寮長に、病院で浅野が集中治療室に入った事。

命の心配はないこと。

帰るように言われたことなどを報告した。

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寮長は返事はするが上の空だった。

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ふと、気付いた。

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さっきまでなかったものがある。

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寮長の前にある。

それは、一冊のノートだった。

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手にとってみた。

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開いてみた

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『あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!あさのしね!』

山田の筆跡だった。

ノート一面に狂ったように書き綴られていた。

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屋上から飛んだとき、山田は浅野に恨みを抱いていたのだ。

                  

             

あとで解ったことだが・・・・・

浅野は腕っぷしが自慢の男だったから自然と見た目や言葉に荒々しい雰囲気を持った奴だった。

おとなしい山田にたいしても、酒を無理やり飲ましたり、夜中にジュースを買いに行かせたりしていた。

浅野としては悪気などなく、可愛がっているつもりだった。

しかし、おとなしい山田にしてみたらイジメを受けていたと気に病んでいたのだと思われた。

オイラたちも身近にいながら、イジメとは感じていなかったし、山田の気持ちも察することは出来ずにいた。

・・・・・・・

翌日、屋上から地面に叩きつけられた山田は、ほんと奇跡的に意識を回復した。命にも別状はないし、後遺症も残らなかった。古い寮を陰鬱にしていた植木がクッションとなり、直接地面に叩きつけられなかったのではないか?とスリッパのあった場所から推測できた。

不思議な事に、山田が意識を取り戻したと同じ頃、浅野の病状も消え、意識も元通りにもどった。

                 

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二人は今でも元気にしているし、何より和解したから、あの日の事はウソみたいに感じる。

だからオイラたちは今は笑い話としてこの話を振り返れる。

『浅野、態度直さないと連れてかれてしまうぞ!!』

ってな具合に話せるようになった。

       

             ・・・

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ただ、オイラたちは浅野に秘密にしている事もある。

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それは食堂でババもらしたって事だけだ。

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以上、長々読んでくれて有難う。

実話です。

あんまり、怖い話じゃなかったっしょ・・・

                  

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