アカペラの輝ける可能性③ 強みと課題を考えてみるっス
※ この先は過去記事の延長ですので先に下を読んでいただけると嬉しいっス 昨日の記事です。
※分析の手法および留意点は一番下に書いておきます。
※アカペラの良さを未経験者に拡げることを主眼にしていますので、既存のファン層への浸透策には触れていません。
アカペラの強み・・・視聴者、聴衆の感覚的側面
① 歌声で構成されているだけに耳に優しい
② 世代、性別を問わず広く好感度を与えられる
③ 上品なイメージがある。
④ 感動を与えやすい(気持ちが伝わりやすい的特長&歌詞が聴き取りやすい的メリット)
アカペラの弱み及び課題・・・視聴者、聴衆の感覚的側面
① よほど差別化をはからないとユニット毎の差がわからない。
② 積極的客層の世代は比較的限定されており、異世代に関しては、接点の提供が課題となる。※聴けば良いと感じるのに聴いた事のない世代などがありそう。
③ 上品なイメージを加速させうる場の提供、創造および演出が、まだ不足している。
④ しっかり歌詞を伝える、聴かせる場の提供、創造および演出が、まだ不足している。
※ スペース的にワード集約をはかりましたが、集約前のブレストキーワード中にも可能性助長のヒントは沢山ありました。興味がある方は実際数人でブレスト実施をおすすめします。たとえば歌声の癒し効果やボイスヒーリングとしての活用など。
※ ③に関しては『声楽』『ゴスペル』とのイメージ的な混同・誤解が背景にあります。しかし結果的に強みとなる特徴的なワードですのであえて採用しました。つまり逆に言えば『下品』はともかく『猛々しい』『ワイルド』などのあえて逆イメージの演出やテーマ設定が行えれば強い特徴・差別化ポイントを形成できるともいえます。
アカペラの強み・・・・インフラ・環境・技術的側面
① パフォーマンススペースを問わない(省スペースパフォーマンス可能) ② パフォーマーの動きに関する制約が少ない。 アカペラの弱みおよび課題・・インフラ・環境・技術的側面
① 大規模スペースにてコンサート実施の場合、ステージ演出を考える必要がある。(スカスカに見えないようにする必要がある) ② 動かなくても歌える→動かないとメリハリがつかない→ステージ演出センスが重要
では、強みが活かせて、弱み&課題を解消できて、なおかつ、アカペラの可能性を拡げる活用の場を考え合わせると、どうなるのか?※未体験者へのアプローチに主眼。 答えは要素で言うと、聴衆観客との距離が近く、聴いてもらいやすい雰囲気の場所となるでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
具体的に例を挙げると・・・・
①ビジネスイベントへの活用 ②結婚式などハレの場での活用 ③サプライズイベントへの活用 などが考えられます。 ・・・・・・・・・・・・ 実際これを行っているところがあるかどうかをネットで検索すると・・・・
アカペラント ホームページ http://www.acapelant.com/top.html このように・・やはりありましたね。無許可掲載ですが、まあプラスアピールなんで許していただけるでしょう・・・たぶん。 まあ、上記のアカペラントですか、こういうプロが活用されることを通して、アカペラ未体験者との接点を数多くつくれば、全体が活性化するわけで・・・良いことだと思いますね。プロに任すところは任せればいいんだと思います。アカペラ全体で考えればこういう役割分担、PPMを考えるほうが合理的だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一方、プロでは無理なこともあるわけで、それは無料だからこそ接点をつくれ、無料だからこそ感動を生み出せるような場だと考えます。加えて利害関係が無いから挑戦できることだと言えます。ただし距離が近く、聴いてもらいやすい雰囲気という点は忘れてはなりません。 例えば・・・
④テーマ性の合致するイベントの狙い撃ち
⑤聴いてもらえるストリート等の狙い撃ち
という場の創造であるかと思われます。もう少し具体的に言ってみます。 ・・・・・・・ 例えば、正攻法で行くなら 春、秋の京都の寺院などでライトアップイベントを行っている場所。 しかし高台寺などは既に観客をいかに捌くかが問題となるほど盛況なので、駅から高台寺までの通過点の立地に在る寺院などでのコンサート開催、など女性&多趣味層が多そうで、顧客特性的にも流動的な目的意識をもつような、イベント開催場所近くを狙い撃つとか・・・ あるいは、あえて話題づくりを行うなら新聞社やTVなどマスコミ各社近くばかり狙い撃つとか・・・単純な話、記者も人間ですので直接体験したことには弱いもんですよ。 少し、異端な方法としては・・・これは正攻法を浸透させる面が確立されないと「異端」とも認識されないことなので、後日、考えてみたいと思います。 ・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 次回は今の時代背景を考察し、プロ・アマそれぞれの可能性をもう少し詳しく掘り下げてみたいと思っています。
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今回の分析に関する留意点 今回はアカペラの可能性範囲を適切に拡大させるための『アカペラの強みと弱み』の考察っス※基本的にライブパフォーマンス限定の考え方です。レコーディングに関しては現在の録音技術を考えればソロの多重録音など何でも可能なだけにファクターがもっと増えるっス!!このスペースでは足りないっス (´・ω・`) まず、オイラもプランナーですからデータの大切さは理解してるっす。だから、上記に触れたのはグループインタヴューの結果でもなんでもなく、オイラと一緒に初体験した門外漢ズの個人的な見解に基づいてます。手法的にはブレストからワード集約をはかりました。つまり結論に関しても『可能性の一面』を示すだけという点はご理解ください。ただし、アカペラを愛する人が活かしやすいように考え方のステップはOPENに公開したつもりっス!!
過去記事 JR事故の影響を受けたイベント!応援してみる宣言 ①http://miles--davis.cocolog-nifty.com/milesdavis/2005/05/post_fab6.html#more http://miles--davis.cocolog-nifty.com/milesdavis/2005/05/post_9815.htmlJR事故の影響!!学生イベントが巻き添えに!!応援者求む!!
http://miles--davis.cocolog-nifty.com/milesdavis/2005/05/__07a8.html#more
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コメント
初めまして、KAJa!HPから飛んできました。
5/14のマイルスさんの日記の写真に写っている某バンドのメンバーの一人です。
マイルスさんの文章を拝読して、アカペラをこのように改めて社会的側面を踏まえて考えることが少なかったので、非常に刺激を頂きました。もうじき私達のサークルの一年の集大成とも言える大きなライブがありますので、アカペラを初めて聞いた方の意見というのは非常に参考になります。
マイルスさんのお話に少し感想述べさせてください
①よほど差別化をはからないとユニット毎の差がわからない。
→そうなんですよね、歌ってる方からしてみれば全く同じ曲・同じ楽譜(アカペラは規制譜なども販売されています。アカペラでない曲を自分達で採譜することももちろんあります。)を歌ったとしても、自分達のグループは他のグループとはまた違う雰囲気を持っていると感じるのですが、アカペラを歌わない、または楽器を使う音楽をしている方から見ればそのように(「どれも似てるな」)感じられるのも無理もないのかと思われます。声でやることですからなかなか制約も多いのです‥‥。しかし世界レベルのアカペラともなるとそんな次元を超えていますよ!マイルスさんはTake6とか聞かれますかね??
②積極的客層の世代は比較的限定されており、異世代に関しては、接点の提供が課題となる。※聴けば良いと感じるのに聴いた事のない世代などがありそう。
→私たちのサークルはストリートライブなども行うのですが、
御年配の方が興味を示して頂くこともあります、確かに「積極的客層」ともなるとなかなか難しい問題ですが‥‥。単純にもっと魅力が必要なのかなど、考えさせられる部分も多いです。
いやあしかし本当に勉強になります。これからもお邪魔させて頂きます、マイルスさんの思考回路に追いつけるよう頑張りますのでアカペラの素晴らしさをどうぞ著していってください!
お邪魔しました!
投稿: M | 2005年5月18日 (水) 02時35分
Mさま、コメント有難うございます。まず、Take6聴いてみます。未聴です。このような知識で勝手に書いててホンマ恐縮です。まず、大前提として「アカペラは初めて聴いた私の心にも心地よく響いた」「アカペラを愛する聴衆はこんなにも多くいるのかという驚き」「出演者の能力の高さを実感した」という感激がありました。そこから私のような未聴、未体験者にも良さが拡がればよいな・・という想いで書いています。「知りもしないのに書いていいのか?」「書くことが役に立つのか?」という自問も渦巻いているのですが、未経験者の興味喚起ぐらいにはなるかも?と無理から理由付けて書いている次第です。
歌える人、行動する人を尊敬します!!ライブ活動頑張ってくださいね。
投稿: マイルス | 2005年5月18日 (水) 10時39分
有難う御座います、そして‥‥そんなに恐縮なさらないで下さい!
私、己の文を読み返すと表現が暗いことに気付きました、ですが、こちらも勿論「マイルスさんのこのような表現に感謝してる」ということが大前提です!(KAJa委員やスタッフ、出演者も皆同じ気持ちだと思います。)
色々述べつつも私だってまだまだアカペラ初心者です、このような場で学ばせていただくことも多いです。
なのでマイルスさん「知りもしないのに書いて良いのか」なんて悩まないで下さい。
マイルスさんの社会性豊かな視点で綴られる文はアカペラをする人にとっての励み、そして刺激になると思われます。
再び失礼しました!
投稿: M(百助@伊藤家) | 2005年5月19日 (木) 00時56分
M(百助@伊藤家)さま
有難うございます。
文章や行間を読んで、反省したわけでもなく、ほんまに迷い迷い書いてる感じなんです。書く限りは『世のためになることを書く』などと意気込みを高く設定したために、『自分は書く資格があるのか?』って事は常に喉元に突きつけられてるわけでして・・・。でも書くの好きやし書いてるだけなんですがね(^^)
お気遣い有難う。
ゆっくり付き合ってやって下さい。
投稿: マイルス | 2005年5月19日 (木) 12時40分